松観昭和Ⅵ

午前６時から作業開始、およそ１００匹を選別して残した。大きなものは１１ｃｍあり、模様は赤無地であった
大日のオス(付き付け、大模様）を掛けているので成長の早い物が血を引いているのだろう。

１４．８．５　選別後、本数の減少により逃げ回る行動
が収まって来て空腹時には寄ってくるようになった。
大きさはおよそ８～１１ｃｍ
餌はチャンピオンの小粒を５回与えている。
濾過槽の掃除は中２日で行い、１００Lの水道水と
１００Lの池の水を入れている。

１４．８．５　本命の中から成長の遅れているもの
１５匹位を入れておよそ５０匹。４～５cmになって
餌は冷凍赤虫１００gを毎日と乾燥みじこ、稚魚用
クランブルを５回、与えている。
上面濾過槽の掃除は一日置きに行い、１０Lの
水道水と１０Lの池の水を入れている。

１４．８．６　今日も３６℃、早朝にろ過掃除、FRPから
バケツ２杯を入れる。魚は元気だ、、冷凍赤虫パック
を投げ込むと勢い良くつついて食べる。
飼育水が濁りだしてきたので、涼しい日を利用して
選別しよう。そしてFRPに混ぜて飼育しよう。

１４．８．６　成長するのが手にとるように判る。
選別したばかりなのに、ひと回り大きくなった
ような気がする。緋も揚がって来て模様が良く
見えるようになって来たので、餌やりがたのしい。
写真を撮ったが空の明るさが禍いしてうまく
取れない

およそ３５匹の中から５匹を選別して持ち帰り飼育
することになった。
杉浦さんから大日オス鯉を戴いているので、お礼
の意味を含めて差し上げたもの。

１４．８．１１　土日月３日間、午前中を松戸さんの
花屋の売り子に変身している。従って６時に濾過槽
掃除を済ませている。このところ南風が強く、木々の
葉を揺らせているのが稚魚をびくつかせているようで
餌に寄り付くのが遅い。餌はチャンピオンの小粒を
１０分位で食べ尽す量を日に４回与えている。

１４．８．１５　餌が残り少なくなったので注文する
ことにした。最近は餌の研究が進んで何処の製品
でも同じように思える。昨年も使ったチャンピオンの
小粒３kgを３袋＝９４００円発注した。
当歳の様な成長著しい鯉には色揚げ飼料を使うと
成長が悪くなる、と聞いた事があるが経験的には
差が出るとも思えないし昨年は当歳を大きくし過ぎ
たと反省している。

撮影は夕刻に行ったがうまく取れていない。大きさにばらつきがあるのは仕方ないが、大きめの鯉は模様
がよくないので外すことになる。

台風１３号の接近に伴い曇り時々雨、気温２５℃、選別には絶好の日和で即実行し７０匹を残した。
残念ながら全日本クラスの鯉は見当たらなかったが、成長するにつれてみられる鯉も出るだろう。

オスに松観昭和(小ぶり)と大日昭和(大ぶり)の二本掛けをしたので稚魚のもその性質をあらわしている。
大日系の稚魚は滑らかな肌と白地、墨がうまく乗れば魚体が大きいので狙った通りの成果が期待出来そう
松観系は小ぶりだが墨が強く緋が明るく厚みのあるのが特徴で、白地を良く見せている。

１４．８．２０　台風の吹き返しで風が周囲の葉を揺らし稚魚はびくついて餌の食いが悪く人の姿を見ても
揚がってこない。選別直後は同じように餌の食いが一時的に落ちる事があるが、台風余波と建築音で暫くは
餌食いがよくない事だろう。こんな時には、早朝と夕方に集中して食わせるのが良いだろう。

１４．８．２２　選別以後、浮餌の食いが芳しくない。びくついているので餌を撒いて食付くまで１０分位かかる
こんな時は沈下性の餌に切り換えた方が良い結果を産むかも知れない。
濾過槽は１日おきに掃除と１/４の水換えを続けている。

１４．８．２５　稚魚は一段と大きくなっているが、見ているとなかなか餌を食わない。池から離れると餌を盛
んに食い始める、目の前で餌を食べてくれたら沢山餌をやるのに、まったく可愛くないやつらだ。
およそ７０匹いるのため大小の差が開くばかりだ。まだ１週間しか経過していないので稚魚をいじりすぎても
良くないと思うから、あと１週間後に３０～４０匹に絞り込んでみたい。
多田さんご指摘の無菌培養鯉にならないように池と９０cm水槽の水をミックスして飼育水を作っている。

１４．８．３０　第五次選別を明後日に予定して夕食から餌切りに突入した。稚魚には可哀想ではあるが、
移動する時なども鯉の為には有効な手段である。FRP水槽の水は池の水をわきしみずろ過機を通して入
排水は池の沈殿槽に戻して完全に池の水で飼育している。

１４．９．０１　最終選別を行い、４０匹を残した。
思えば黒仔５０００匹から始まった自家産昭和であるが、模様的に見ると昨年よりも悪いと思うが、６月上旬
に自然のミジンコ採取が以外に早く終わってしまい、およそ２０００匹が選別できないまま戦力にならなかった
事が原因であろう。
今年は大日のオスの二本掛けなのでそれらしき質を持った鯉がおよそ１０本は出来ているので、模様に
とらわれずに残してあり仕上がりを見極める予定。

選別したときに１０匹を９０cm水槽でテスト飼育を始めた。
A＝９０cm水槽の内部写真
B=１５cmの素赤、大日昭和を掛けたので骨格、体型、伸びの状態などを見極める為に残してある。
C=下墨を強く見せているが緋に問題がある鯉、この緋は伸びるにつれて飛ぶ緋質。

１４．９．６　朝から久し振りの雨降りでFRP水槽の覆いを取り外した。人影を見ると逃げ回り餌にも食付かな
かったが結構成長しているのが判る。餌をバンバンやってあとは知らぬ顔をする事にした。餌はチャンピオン
のSサイズで比較的解けにくいのが良い。

１４．９．１２　１日留守にするので今日は絶食になる。
１匹白無地が泳いでいる。成長するにつれ緋の飛ぶ質の鯉が混じってしまったようだ。テスト水槽の鯉は
未だ緋が飛んでいない。

１４．９．１３　近隣の家の工事音で稚魚はおびえている。今日はガス工事の通知があり道路を掘って又埋
めて騒音は物凄いもので、鯉は全く餌を食わない。１５時ごろ終わったが朝に与えた餌がそのまま残ってる
昨日も餌を食べていないので空腹の筈であるが食べる素振りも見せない。あと１ヶ月もすれば工事が終わる
だろう、それまで我慢しなければ。

１４．９．１６　ここ何日か天候が悪くて、その上１５．１６日は群馬県鹿沢山荘に出かけて餌もやらず、鯉も見
ずに過ごしてしまった。水温も急激に下がったので餌止めした事が結果オーライかもしれない。

１４．９．１８　水温２２℃、餌を全く食わない。３日ほど雨が沢山入ったので水質が変わったのだろうか、朝に
投じた浮餌が底に沈んでいた。これほど食わない状況はめずらしく見た目成長が止まっているように思える。
無理やり食べさせる事も出来ないので心配であるが様子を見ることにした。池の大きな鯉の食欲は変わって
いない。

右の２匹　緋が飛ぶ質の鯉だが未だに保っている。
左　　90cm水槽に入れる時はこの模様の鯉には気付かなかった。成長の過程で白地を見せてきたのだろう
　　　　昭和三色は、時にはカスの中から緋が小さくなったり、墨が出てきたりして、思わぬ鯉の出現がある。　

１４．９．２３　３日間ほど松戸さんのお店の手伝いをしていたので餌は朝の多めの量を投入していたところ
今朝は餌が底に沈んでいた。今までこんなに餌食いの悪いことは無かったので、戸惑いを感じている。
餌の種類は昨年と同じ「チャンピオン」、違う所は近所の家の建築音が結構響いている事くらい。
「ビタゴールド貴鱗」を与えても食ってくれない。

１４．９．２４　白写しを作った
訳じゃない。
目利きが悪かったので緋が
飛んでしまったもの。

１４．９．２５　餌食いの悪さは餌が美味しくないのではないか、と思いペットセンターでキョーリンの「ひかりミニ」
５００ｇ５８０円を与えたところ、食いに揚がって来た。それでも、猛烈に食べるのではなくこの程度の餌なら
食ってやろうか、程度の食い方だ。それでも１歩前進、見ている前で餌を食べるのは３週間振りだ。

１４．９．２６　昨日、杉浦さんから鯉の様子について電話をもらった。お互いに暇は沢山あるので自家産昭和を
見に来るように誘った。掛けオスを貰っているので親返しのつもりで、気に入った稚魚を差上げることに。
大ぶりの稚魚を選んで、来月に持ち帰る約束をした。
親返しとは、産卵のため親を借りた場合には気に入った鯉を1匹差上げるのがきまり。