松観昭和W

黒仔の成長記録
14.6.5〜14.7.4

黒仔の飼育
およそ5000匹の黒仔は3箇所に分散してある

90cm水槽 およそ2000匹
第一孵化槽として使用した後、水の
状態が良いのでFRP水槽のやり直し
選別分を臨時的に入れている。

FRP水槽(180x90x60)に2000匹
産卵水槽として使用後飼育槽に使う
第三孵化槽分を入れている
ミジンコの日持ちも良いので近日中に
90cm水槽と甕の黒仔をここに入れて
飼育を開始する

甕 水量100Lにおよそ1000匹
この甕はメダカ用のものだが臨時使用
近々FRP水槽に移動する予定

14.6.6 黒仔は順調に成長して大きいのは1cmになっている。ミジンコも順調に採取できて
いるので安心している。しかし5時前に起床はつらい。

14.6.7 赤仔を完全に抜き取ることは出来ないらしい。黒仔選別のとき、かなり慎重にやっても
黒から少しずつ赤くなってゆくのもいる。上半身赤で下半身黒というのも、その逆のもいる。
黒仔選別の時に真っ黒いものが良いのだが、生後2〜3日ではほとんどが、やや黒なのである。
したがって、赤仔に化けるものが沢山出る。全般的に赤仔は身体が大きく、黒仔の天敵になる。

11.6.11 朝の4時半に起きてミジンコ採取に
        出かける。

今日は8パックを冷凍することが出来た。
  パックは「水ようかん」の容器
  容器にミジンコを詰めて銀紙で蓋をする
  (右の2個は銀紙で蓋をしたもの)

冷凍ミジンコは採取出来なかった時の餌として、
与える時は銀紙を取り除いて逆さに浮かべる
溶けるにしたがってミジンコが少しずつ落ちてゆく
のが生きているミジンコに見えてよく食べる

師匠の鈴村さんが使用していた冷凍庫
20年位前にリサイクルショップで18000円で
買い求めたものを15年位前に無償譲受したもの

ミジンコパックを冷凍庫の入れたところ

沢山採れたときに冷凍パックを作っておく

14.6.12 赤仔の抜き取りを半日かけて全て終了。

残留卵が孵化したため、2000匹の黒仔に対して
10倍以上の赤仔であった。
黒仔選別器を使って赤仔を吸い取る方法だが成長
の早いものは2cmあり、吸込みビニールホースの
口径よりも大きくなっていた。
数が多すぎて孵化直後と同じ大きさ5mmのものと
2cmものがいて密飼いの弊害が出てしまった。
今後の選別時には極端に小さなものは外してゆく。

14.6.13 今朝はミジンコが多く取れた。

連日の疲れと寝不足により7時起床、即ミジンコを
採りに出かけたところ、以外にも固まってるミジンコ
が見つかり久しぶりの収穫であった。
早速冷凍パック25個を作って備蓄した。これから
梅雨の季節なので、採りに行けない日にのために
備蓄は欠かせない。

餌が不足すると大きな黒仔が小さなものを食べる、
いわゆる共食いが恐ろしい。これが習慣になると
「とび」と呼ばれる極端に大きな黒仔が出てくる。
そして益々、巨大化してゆく。

とびの大きさ           20mm
普通の大きさ           15mm
餌の取れない黒仔         5mm

とび

餌が足りない時に共食いにより巨大化したもの

14.6.15 朝から梅雨、ミジンコ採りに行けない。
千葉県北部に大雨、洪水警報が出た。

蓄えたミジンコパックを使う。
冷凍パックを30秒ほど水に浮かべると容器から
離れるので、パイプカッターで細かく割ることが出来る

90cm水槽2個にはミジンコが全くいないので
1/4の量を 1/2 ずつ与える

冷凍ミジンコを水に浮かべると少しずつ溶けて
沈んでゆく。それが生きているように見えるので
捕食する。

残るとすぐに腐敗するので、やり過ぎは禁物

14.6.16 甕で飼育中の黒仔に冷凍食品を与えた結果、少し水質が悪くなっていた。ろ過をしていない
ので底水を 1/3 抜き取り新水を入れた。幸い稚魚は元気で異常ない様子、大きさも15mmになっている
ので順調だ。
 
 FRP水槽では稚魚の死骸が3匹浮いていた。移動させる時に弱っていたものが死んで浮いたものと
思われるが、引き続き観察して今後も死骸が見つかる様であればテラマイシンを使って殺菌する。

14.6.17 FRP水槽ではミジンコが多少は繁殖しているらしく、翌日までは十分に残っているが90cm
水槽がいち早く消滅するのは面積に対する匹数が多すぎる可能性が高い。したがって黒仔の大きさが
やや小さいように見える。明日には、半分くらいをFRPに移動させよう。

FRP 昨日は黒仔の死骸を見つけたが、今日は見当たらないので心配ない模様。この時期、水かび病
なのか、腹のあたりをよく見ると白く見える部分がある。腹の白さと見分けがつけにくいが白濁した色が
見えたら直ちに殺菌しなければ、死骸が浮き始める。テラマイシンを使い水が少し青くなる程度にして
様子を見る。たいがい収まるが稚魚は弱いので観察しながら薬の量を調節すること。

甕 水質は回復したもよう。水質改善剤「バイオファクターVL」を愛用している。
意外と甕の中の黒仔は体長がそろっている。飼育条件は悪いと思うが、匹数が少ないことが良い結果
をもたらしているらしい。 

14.6.18 バイオファクターVL

水質改善剤としての使用方法(自己流)
直接池に撒かずにコップ1杯のVLをバケツに入れ
水を加えてよくかき混ぜて1日置くと、透明の
上澄み液が出来るのでこの上澄み液を池に撒く。

稚魚池の場合は透明さが保たれて観察に支障が
無く、メイン池では、水の濁りで鯉に脅威、不安感
等を与えない。産卵時期はメス鯉が驚きにより卵を
放出する危険がある。

14.6.18 90cm水槽からFRP水槽へ半分を移動させる。
大きさにばらつきが出ているのは過密飼育の影響かも知れない。
大は2.5cm、小は1cm位で体積は大きな違いがある。選別で小さなものは捨てられる。

14.6.19 赤仔

この時期に赤色が出ている稚魚は昭和三色の
鑑賞価値ある鯉にはならないので早く捨てる。

原種に近いものらしく体格も大きくて黒仔を食べ
ることもあるので早く整理したい。

上の3匹は黒仔選別の時は「黒仔」として選別
しているが、成長するにつれ見えなかった赤い
部分が現れてきたもの。
選別ミスではあるが、生後間もない時期に「やや
黒」も拾ってしまうのでやむを得ない。

14.6.20 昼から雨降り、90cm水槽と甕の黒仔をFRP水槽に移動させて集中飼育する。5000匹と
思っているが実際の所はどの位いるだろうか。雨さえ降らなければミジンコは何とか採取できるが1日
しか生きていないので毎日出かける。

14.6.21 餌台

ミジンコの消滅に備えて餌台を設置した。
餌は沈下性のもので低蛋白のものを使用する
この時期、高蛋白のものを使用すると尾筒あたり
から上に曲がる「シャチホコ」状態になる鯉が多く
出る。

餌台
植木鉢の下に敷く受け皿を使い4箇所に糸を通す
穴をあけて水深25〜30cmにつりさげる。
プラスチックは浮くので錘を載せる。

発泡スチロール板をくりぬいて穴の中に釣る。
浮上性のえさは穴の中に撒けば広がりが
穴の中だけになりロスが少ない。

沈下性の餌は台の上に置く

90cm水槽の餌台
水流の無い所に浅い食器皿を置いて沈下性の
餌を食べさせる。

餌を握って皿の上で静かに手を開くと皿の
上に餌を置くことが出来る。

14.6.22 今朝の雷雨には驚いた。1時間程であったが雨足がすごく止んだあとにミジンコ採取に出か
けたが泥濁りで全く取れない。暫くはこの状態が続くことだろう。冷凍ミジンコを今日1日で3パックを使った。
当然、食べ残しが腐敗するので、飼育水に注意が必要だ。上面ろ過機を廻すには吸込み口に網をかけて
稚魚が吸込まれないように工夫する。

14.6.23 第一水槽の稚魚

大小混じっている中で大きい稚魚はそろそろ
背中が割れてくる、黒地の中に白く割れたように
白い筋が現れてきたら選別に入る。

成長の遅れている稚魚は選別して残した稚魚が
多かった時には捨ててしまう。

残した稚魚が少ないようであれば、この中から
真っ黒いものだけを別飼育して補充要員にする。

14.6.24 第二水槽は日光が全く当たらない場所にあり、100匹ほどの稚魚が残っていたが成長が
特に遅いように感じられたので、ミジンコが残っている甕に60匹ほど移動させた。
先日の雷雨でドブのミジンコは流されて全く採取できなくなった。幸い冷凍ミジンコでしのいでいるがあと
4日でそれも無くなる。越冬明け用の飼料が丁度良い溶け方をするので餌台に置いてたべさせている。
上の写真の見るように溶けた餌に群がっているのが救いである。低水温とミジンコ不足が続いている為
成長が止まっているように思う。やはりこの時期ではミジンコが必要だ。

14.6.25 空になったミジンコパック

今日も朝から雨模様、ミジンコ採取に行けない。

1日に4個を使い、残り21個だ。人工飼料を食べる
稚魚もいるが、まだ小さくてミジンコに頼る稚魚も
2/3位はいるので晴れ間をぬって採取に行かねば
ならない。空水槽でミジンコを発生させているが
うまく行っていない。

下の写真はマクロ撮影、フラッシュを焚いたので色
が飛んでしまったが実際は黒色をしているもの

14.6.27 冷凍赤虫(中国産)

天然のミジンコはもう取れなくなったのでペット
センターで冷凍赤虫を買った。
一番安いもので100g120円、10個997円(税込)
ちなみに冷凍ミジンコ100g450円で、手が出ない
選別後に与えたいが選別出来る大きさになる前に
自然のミジンコが採取できなくなってしまったため
使うことになりそうだ。

稚魚には出来るだけ長く動物性の
餌を与える方が骨格形成に良い
と思う

14.6.28 ついに冷凍ミジンコが無くなった。

ミジンコパックを33個作って日に3〜5個ずつ食べさせて来たが、ついに底をついてしまった。
黒仔の中にはまだまだミジンコを食べさせなくてはならないような小さなものが半分近くいるようだが
人工飼料で育てるしか方法がない。例年よりパックが無くなるのが早かった。
糸ミミズを500円(税別)分をいれて見たところ2時間で綺麗に食べてしまった。大きな黒仔は3cmくらい
有るので糸ミミズを食べられるのが判った。しかし経費がかかりすぎる。
冷凍赤虫なら1日1パックと人工飼料との併用で十分なのでこの組み合わせでゆく。

14.6.30 この時期、留守にしたくは無いのだが止むをえず36時間ほど空けてしまった。出かける前に
沈下性飼料を多めに与えておいたが綺麗になくなっていた。そして水が少し臭くなっている。人工飼料など
は、適量が判らず、多めにやると必ず飼育水を悪くする。明日は濾過槽を掃除して新水を入れる予定。
濾過槽を掃除する時に選別を行うのが合理的だが、黒仔の成長が遅れているので無理かなと思う。

14.7.1 乾燥みじんこ

ペットセンターで買った乾燥ミジンコ
450cc定価1200円を680円

使用方法
湿気を含むと腐敗が早いので小分けして使う。
3本の指でつまみ、餌台の上で揉んで細かくして
落とすと浮きえさになる。
大きく広がるので餌台枠の中に落とすと無駄なく
食べさせることが出来る。

14.7.2 3cm位に成長している稚魚は全体の3割位しかいないが、選別しようか、否か、迷っている。
模様が見えてきたので選別は可能だ。しかも刎ねる数が少ない=残る数が多いようにも思える。
しかし、小さくて選別できない7割をどうするか、別の水槽で飼育して成長を待って選別する方法も有る。
FRP水槽の飼育水も悪くなりつつあるので長くは引き延ばせない。土曜日の天候は雨かもしれない。
金曜日がXデーになるのか。

14.7.4 水が悪くなったので思い切って第一次選別を行った。残した稚魚はおよそ300匹。
黒を主眼に選別するので、体が黒いものは全て残す。中には黒が剥けて白と黄色になっているものもいた。
白写しになるようなものは大きくなると何処かに赤が出てくるので捨てる。あとは緑色というのか、フナ色と
いうのか原種(眞鯉)に近い色のものは数多くいるのでこれも捨てる。

餌不足で成長が遅れている稚魚およそ2000匹
大きいもので2cm、小さいものは1cm以下と
成長が極端に遅れている。

これらは、もう少し面倒を見て、判別できるように
なったら再度、選別してみる。
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