飼育日誌 17

 松観昭和 錦鯉のページ

16.5.4〜16.5.18

16.5.4 水温が一向に上って来ないのが気がかりだ。
例年、五月の連休あたりに明け2才鯉を池に放流するのだが今年は水温18℃から一向に上らない。池に
放流する時の理想水温は22℃あたり、せめて、20℃くらいは欲しい。
越冬中は加温飼育して大きく伸ばしてあるので鯉自体の抵抗力が少なく、池の雑菌などに負けるケースが
あるので迂闊には出来ない。
あけ2才を池に落としてFRP水槽を空けないと次の仔採りに支障があり、辛いところ。

16.5.6 水温16.5℃、曇り空で北風も冷たく気温も低い。
池の鯉は低水温にも関わらず元気一杯、餌をねだって大暴れする。3日孫が餌を沢山やったので喰い癖が
ついてしまい、低水温で控えようとしても暴れ方が凄いので、もしも、メスが卵でも出したら大騒ぎになって、
取り返しのつかない事態に成りかねない。落着かせるためにも少量の餌を撒かねばならない。

16.5.7 今日は暑かった。気温は25℃を超えたであろうか、夕方の水温は19℃に上っていた。
先日の品評会会場で大胡清二さんから、昭和三色の卵を搾って欲しい、と依頼を受けていた件でセット状態
を見て欲しいと電話、車で3分の近くにお住まいがあり拝見。
2m丸プール2個で産卵と孵化、そして選別後の稚魚用に、2.5トンFRPはミジンコの発生用、10トンシート
池は稚魚飼育に、準備されていた。
オス鯉は50〜60cmが3匹いて、メス鯉80cmの卵を搾る準備は整った。あとは産卵藻10本以上が不足。
産卵藻のセットの仕方、黒仔選別用具は貸し出す事で大筋が決まった。
産卵藻が準備されればオスを入れて一週間後にメスを入れて一晩で終わる。

16.5.8 ついに水温20.5℃、今期2度目の20℃を突破した。水槽の方は21.8℃で未だあべこべであり
放流は見送ることにした。そして明日から最高気温が20℃に下がる予報も参考にした。
放流には池の水温が少しでも高い時がチャンス、それと2〜3日天気が安定している事が望ましい。

16.5.10 2日連続で雨降り模様、生けの水温は18.5℃と相変わらず低い。気温が高いときは25度にも
なるが低い時は15℃では水温は上ってくれない。水温が上らないと、水槽の鯉が池に落とせず、水槽が空か
ないと仔採りが出来ない、という悪循環になっている。産卵の適温は22℃だから気持ちだけが先走っている。

大胡清二さんからオス鯉を入れたので見て欲しいと電話あり、丸プールに産卵藻8本を塩ビパイプにむすんで
沈め、オス鯉3匹を入れてあった。形は整ったし、ミジンコ発生装置も出来ていた。
土曜日の朝にメスを入れて日曜日朝には産卵が終わるように、と打合せてきた。
黒仔選別には私のキットを貸してあげる約束。

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16.5.11 気温30度、ついに水温22℃に上り池に放流するに良いタイミングだが、残念ながら明け2才の
準備が整っていない。
明け2才の飼育水に池の水を混ぜて慣らせることをしてきたが、上手く完了していないこともあってもう少し
時間をかけてから行なうことにした。

16.5.14 大胡さんから雑誌に産卵藻の吊るした写真が掲載されている、と電話あり吊るしたので見て欲しい
と連絡あり、出掛けて見たところ色々な布などを藻に見立てて吊るしてあった。中でも袋状になっているものあり
鋏で吹流しになる様、切り込みを伝えた。
黒仔選別器具を持ち込んで、明朝、メスを入れて明後日産卵に備えた。

大胡さんの100トン池

30トン池

9トン稚魚池

黒仔選別用丸桶

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16.5.16 産卵用プール

水を張り産卵藻を入れて、
オスは一週間前に入れて
ある。

産卵用プールにメスを
入れたところが今朝は
産卵していなかった。
明日に期待

16.5.16 今朝に産卵を終わる予定が、産卵していなかった。仕方なくもう1日待つことにし、30トン池の
稚魚を9トン水槽に移す作業を手伝った。途中で○×さんが池に落ち込んでしまい、作業は終了となった。
あと4割程度の稚魚(10cっ未満)が残ってしまった。掬った稚魚の中から17匹を選別して持ち帰った。水槽
で飼育してみる。

16.5.17 今朝も産卵していなかった。水温19.7℃、やや低い。杉浦保さんを呼んできて次のことを実行。
1.メスの腹を揉んで刺激を与えた。2.水を30%交換。水温を24℃に設定。オス鯉を調べたら2匹は合格、
1匹はメスと思える頬の滑らかさ、念の為搾って見ると精子を出したのでこれもOK.水深を50cm迄落として
完了。鯉の泳ぎが先程より活発になってきたので明日の朝に期待する。

16.5.18 やはり産卵しなかった。とりあえず中止する事に。
どうして産卵しなかったのだろうか、思うに、メスが80超級で、オス3本のうち60cmクラスに傷あり追い駆け
ない(顔のザラつきがない)50cmクラス2本は体長の違い過ぎで追いかけない、という事だろう。
残念だが一旦戻して再度挑戦する様子。

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