飼育日誌13

16.1.1〜

 松観昭和 錦鯉のページ

16.1.2 撮影

16.1.2 新年、明けましておめでとうございます。
暖かい新年を迎え今年もこの鯉達を安全に飼育して行こうと初詣で神様にお願いしてきました。
(昔は三好池さんが神様のお札を配布していたのだが、いつの間にか無くなっている)

昨年はKHVが確認されて日本中が騒然となり、低温で沈静化されましたが今年の春、水温の上昇と同時に
KHV感染が広まるのではないかと恐れているわけです。
何しろ目に見えないウイルスなので、何時何処から侵入してくるのか解らない恐ろしさがあり、発見されたら
手遅れで、何とか法によって全量処分しなければならない由。従って、目に見えない侵入者を水際で食い止
めなくてはならない。
鎖国政策を取って、全く新規鯉を入れない事が一番の方法かもしれない。
どうしても購入される方は安心する為の方法として、隔離飼育を1ヶ月位行ってKHVの無いことを確認してから
池に放流することだろう。
また、管理のしっかりした業者を選んで購入することも大切だと思う。勿論、隔離飼育を行なうことにして。
KHVに感染したら、どの様な方法を取らねばならないのか???
国や振興会はマニアルを作ってすべての錦鯉飼育者に徹底して欲しいと思う。

16.1.4 お正月の3ヶ日は暖かい日が続いて池の水温も10℃になっている。
鯉屋さんも新春の売出に工夫を凝らして販売している様子。例えば3月末まで預かる、1ヶ月間預かる、など
今後の販売方法を研究しているようだ。
KHVに感染していない事を確認する意味でも有効な販売手段かも知れない。あとは鯉屋さんが引渡
までの期間を感染させない、安全な方法で飼育してくれる、と云う事を信じられれば問題はないと思う。
これなら購買意欲がわいてくるかも知れない。

16.1.6 今日は小寒・寒の入りで節分までが寒中、1年中で一番寒さがキビシイ季節。気温2℃水温9℃。
今年の元旦から暖かい日が続いているので水温も8〜9℃あり、鯉は日中は池底にジッとしているが午後4時
頃は一斉に壁をつっついて空腹を充たしている。
細かく観察するのに都合良い。悪いところを見つけて処分する候補鯉を探すのに重点が置かれる。

16.1.8 寒に入り、寒さも一段と増してきた。朝の気温3℃、水温7.5℃。
今日も晴天であるが、風が強くて体感温度はもっと寒く感じる。三段紅白の目の上に緋盤が白く見える所が
あり、やばい感じがする。暖かい日を選んでチェックしよう。

16.1.9 朝一番に目に付いたのは、孔雀が池底に横たわっていたこと。
水温が下がると体調の悪い鯉は横になって半冬眠状態になるが、孔雀は網で突っついても動かなかった。
昨日は孫の顔を見に出かけ明るい内に帰ってきて見たとき鯉に異常はなかったので、昨夜の出来事だろう。
今流行の病気?ではないかと思って、先ずは鰓のチェック。左右とも鮮紅色で全く正常。腹の中心部に充血
箇所が僅かに見られた。それと、オーバーフローの立ち上がりパイプが傾いている。パイプは硬く差し込んで
あるので曲げるには強い力が必要なので間違いないと思った。
63cm、5.4kgの孔雀がまともにぶつかって、腹ボテ状態だった内蔵を傷めたのかも知れない。
昨年、卵を搾ったが元に戻ってしまったので、今年も搾って体型をスリムにしようと思っていた矢先の出来事。

16.1.11 晴天続きだが風が冷たく、体感温度は5℃位だろうか水温は7℃で鯉は隅に固まっている。
昨夜、わきしみずが洗浄したらしく水位が下がっていた。前回は何日に洗浄したのか覚えていないほど、日数
が経っている。餌をやっていないが藻を食べて糞が出ている証拠、冬でも新水を適量入れるようにしている。

16.1.15 日本海側は大荒れの天候の様子、こちらは晴天だが風が強く気温も8℃、水温はついに7℃を
割り込んで6.5℃に下がった。鯉は底に沈んで冬眠状態で午後3時頃になってから動き出す。
餌もやっていないから体力を温存するためにも、静に驚かせないようにしている。

16.1.16 三段紅白の目上箇所が気になるので、思い切って処置をすることにした。
鯉仲間の杉浦さんを迎えに行き、アミカマイシン0.3ml(魚体重に対する目分量)の注射を実行。
麻酔薬はねむーる、水温が低い時期は鯉の呼吸回数が少なく麻酔に時間がかかる。通常の薬量で時間を
掛けてから、腹鰭の付根に行なった。

16.1.17 天気予報は昼から雪、朝の気温1℃、最高気温4℃の予想。水温6℃でさすがに冷たく鯉は全部
池底に固まって動かない。鯉は全てあけ3歳以上なので既に2ヶ月以上も餌切りをしているが、この寒さにも
耐えられると思う。体力は段々と落ちてくるので水だけはしっかりと管理してやりたい。

16.1.18 夜中に雪が降って2cmほど屋根に残っていたが寒さもやわらぎ陽射しもあって暖かい1日で
あった。
水温は6℃と変わらず、低温で推移している。処置した三段紅白も元気に泳いでいたので先ずは一安心。

16.1.20 気温13℃、風もなく陽だまりは春を
思わせる暖かさ。
水温7℃で鯉は冬眠状態。
早く水温む季節になってくれないかナ〜と思う。
しかし、この春はKHVがどの様に出るのか気がかり
全日本錦鯉振興会のセミナーが今度の土日に開催
されるようだが、難しい事を聞いても役に立たない
のではないだろうか。どの様に飼育しなさい、と指導
して貰えるならすぐに役立つのだが・・・
未だ、参加するか否か、決めかねている。

16.1.24 国際錦鯉サミット  湯浅啓 魚病学博士の講演から
インドネシアのKHV発生から変形
2003年5月ころ    鰓腐れ(KHV陽性)
2003年6〜7月頃  鰓腐れ(KHV陽性)と体表のびらん(エロモナス)
2003年8〜9月頃  鰓腐れ(弱KHV陽性)と体表のびらん・潰瘍(エロモナス) 

インドネシアの日間水温と斃死率(正確?)
湖沼  23〜27℃  100%斃死
流川  23〜26℃  100%斃死
田   23〜29℃    80%斃死 =高水温では生き残る鯉が出た=耐過鯉

同居飼育=水を介して感染状況
KHV発病鯉      ◎
未発病鯉        ◎
耐過鯉          ○
人、器具類       ○
鯉以外の魚類     △
鳥             ×

一般愛好家が注意すべき事項
免疫を持った耐過鯉はキャリアになるので注意が必要
水温20℃以上で2週間以上(潜伏期間)を隔離飼育して、発病しない鯉だけを飼育する
発病した鯉は速やかに焼却処分する
飼育器具水槽等は塩素消毒を行なう

私個人的な考え方
耐過鯉とは、KHV陽性鯉で、その鯉は発病しないが感染源となり得る鯉のこと。
耐過鯉であるか否かを判別出来ないため、KHVに感染していない健康鯉(雑鯉で良い)を同居飼育して
発病検査をする必要性を感じる。

16.1.30 国内では、未だ耐過鯉の話題が出ていない。
販売している業者はほとんどが、11月以降仕入れをしていない、検査では陰性で現在は健康な鯉のみ
出荷している、などのうたい文句で宣伝しているがこれで十分なのだろうか。
この夏にKHVが密かに発生したなら「耐過鯉」の流通もあり得ると考えるべき、とするとKHVが発生した
時に追跡調査もあるだろうから、池の鯉の出入に関して「履歴」を備えておく事も必要だろう。
○月○日、○○養魚場から三段紅白(写真付き)大きさ○○cm、○○円にて購入。

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