飼育日誌11

15.12.7〜

 松観昭和 錦鯉のページ

15.12.7 小さな鯉屋さん原田店のKHV勉強会

原田さんから2時間にわたってKHVに関する沢山の情報を頂いた中でいくつかをピックアップしてみた。
全日本錦鯉振興会では3日にパンフを会員に発行して当面の対策を指示して混乱を収束させたい意向。
内容は朝日新聞の方がはるかに詳しく報道されている。

新潟では定期的にKHVの検査を行い、一定期間を隔離飼育して安全を確認した後に流通させるような
流通基準を作って安全な錦鯉のみを販売する考えのようだ。
イスラエルでワクチンを開発した。
1トンの水にワクチン適量(17万円相当)を入れて鯉200kgを30日くらい飼育すると60〜70%の鯉は
免疫抗体を持つらしい=正確なデータが無いので推測の域を出ない。
ワクチンは受託生産をしているらしく、日本では輸入許可はおそらく出ないと思われる。
被害者は加害者でもある。
青森県の業者は霞ケ浦の真鯉を買い付けて養魚池に放流した後、新潟に錦鯉を買い付けの為、数日を
留守にしている間に発症。死亡した鯉は奥方が掬い捨てていた。真鯉から錦鯉に伝染し、品評会用預かり
鯉を品評会に出品した。その後にKHV感染が報道されたが後の祭り、相当な広範囲に感染させてしまった
と推測される。
器具、タモの消毒に塩素系薬品が有効らしい。
振興会パンフに消毒薬の濃度を載せているとおり、有効な方法であるからどんな場合でも実行してほしい。
品評会の行方
35回大会までは素晴らしい大会であったが今後はどうなるのか、多くの意見を検討する必要あり、完璧な
手段を取らねば損失補償問題が起きる。
今年の杉浦直樹杯のような、「マイプール方式」意外は考えられないが完璧ではないと思われる。台湾でも
被害が拡大して今後の品評会はマイプール方式になるらしい。
いずれにしても、不十分な事しか解っていない現状では新規に鯉を入れない事に尽きる。
どうしても入れる場合は18〜28℃で3週間を隔離飼育して発症するか、否かを自分で検証するか、
隔離飼育と30℃以上で殺菌して発症の無いことを検証すること。自分の鯉は自分で守ることでした。

塩素剤による消毒の注意
市販の選択用または台所用の次亜鉛酸ナトリュウム液(有効塩素10%含有)を使用する場合
1000倍に希釈して(10ppm)、30秒以上漬ける。
1000倍希釈液の作り方、水10リットルに対し10ミリリットル。

市販の高度サラシ粉(有効塩素60%以上含有)を使用する場合
高度サラシ粉希釈液の作り方、水10リットルに対し1.7g、溶液に30秒以上漬ける。

持続的養殖生産確保法施行規則の一部改正により特定疾病にKHVが追加された。

都道府県知事はKHVが蔓延を防止するおそれがあると認めるときは蔓延を防止するため、次のことを
命ずることができる。
KHVに罹っていたり、罹っている疑いがあるマゴイ、ニシキゴイの移動の制限や禁止。
病魚・死魚などの焼却や埋却。
KHVの病原体が付着、または付着している恐れのある魚網、生け簀、飼育器具機材等の消毒。
   この命令に違反した者は、罰則が科せられる。
 移動の制限、禁止違反・・・3年以下の懲役又は100万円以下の罰金
 焼却・埋却違反・・・1年以下の懲役又は50万円以下の罰金
 物品等の消毒違反・・・30万円以下の罰金
都道府県知事は、KHVを予防するため、立ち入り検査等(現場の検査、質問、マゴイ、ニシキゴイなどの
収取)を行なうことが出来る。
都道府県知事は、マゴイ、ニシキゴイなどを所有、管理する者に報告を求めることができる。

余談

金魚ヘルペスの流行により、品評会に出品したランチュウは持ち帰らない=使い捨て?にするらしい。
飼育水を32℃以上にすることで発病が抑えられるらしいので本当の話だろうか?

新潟では安全確認方法として、出荷する錦鯉の水槽に「雑魚」を一定期間飼育してから雑魚のKHV検査を
行い、KHVに感染していない事を確認した上で出荷することが検討されているらしい。
○○○検査には6箇所の特定部位を取り出して行なうので検体となる錦鯉は当然のことながら死んでしまう
ため、高価な錦鯉を直接検査することは出来ない。

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