飼育日誌]

15.11.03〜15.12.05

 松観昭和 錦鯉のページ
新着情報

発見された場所は茨城県霞ヶ浦、食用鯉の養殖では50%のシェアを持つ最大の湖。1997年イスラエルで
発見されてからインドネシア、台湾、中国に広まり日本に入ってくるのも時間の問題と思っていたこと。
いざ、入って来たとなると深刻な問題である。それもお隣の茨城県で発生となると穏やかではいられない。
今のところ症状は「鰓が壊死する」程度にしか自分には解っていないので羅病した鯉を見つけられるのか、
症状が現れると90%以上の確立で死んでしまうらしいので新穴あき病の比ではない。
もしも、私の池に発生した時は多くの方々に迷惑を掛けることになると思うので、池を壊して錦鯉の飼育を
止めようと思う。

15.11.2 コイ・ヘルペス・ウイルス発見される。

15.11.4 錦鯉を飼育していたお年寄りが亡くなり鯉の世話が出来ないのでお寺の池で飼う事にしたので
運んでくれないか、と住職から松戸さんに要請があり運搬する事になった。
15トン位の素人造りの濾過も無い池であった。もっと早くに知り合っていれば立派な池に改造出来たのに、
とても残念。
聞く所によると今年3月に亡くなってからクリ−ナーを止めて餌を1日1回やっていたが水も汚れてきて見て
いられなくなったので処分する気になったようだ。息子さんも続ける気が無いようなので仕方なく処分
に従ったが鯉も哀れ、痩せ細り呼吸するのもやっとの状態。
お爺さんも生前に飼育方法を家族に教えておくべきだったとあの世から悔やんでいる事でしょう。結局、
釣鐘虫症状が出ているのでドブ池に放流。悲しい1日でした。

15.11.6 前夜からの雨も9時には止んで暖かい一日になった。水温も18℃あり11月にしては暖かい日が
続いている。昨年の県大会当日は最低気温2℃まで下がり準優勝の自家産当歳は持ち堪えることが出来ず
死なせてしまった事を思い出した。
これだけ暖かく水温も高いと餌を止めるのも酷なこと、品評会も中止になり餌を止める必要性も無くなって毎日
ホンの少しを与えている。
注意していることは週間天気予報の最低気温をチェックして最低が10℃を下回る場合は餌止めを行なう。

15.11.10 気温12℃、水温17℃。
急に寒くなって鯉が水面に浮き上がっているのは
冷え込みが強く池底に冷たい水が廻って来ている
のだろう。
今週から気温も15℃前後まで下がる予想なので
今日から餌を止めて越冬する。

2階から撮影

1階から撮影

コイヘルペス・ウイルスが広まる気配を見せている
状況下、絶対にこの鯉たちを守り通す覚悟。
水温は30℃以上にはあげる事は出来ないがHP
コイスタッフに「殺菌灯が効果有るかも知れない」
ようなヒントが有ったので殺菌灯を設置した。

15.11.11 昨日から雨降りで気温は日中12℃、水温17℃。UVライトを設置して暫くは点けたままにして
越冬する事にした。
池の鯉に変化は無いが真夏に水温30℃を越える日が無くて殺菌が出来ていないと思ってのこと。

15.11.15 朝の水温14.5度、餌切り5日経過、鯉は水面近くに集まって餌を探している様子だが探す
力強さは全くなくなっている。空腹に慣れてきたのだろうか、もしも餌をやってしまうと折角空腹に馴れた鯉が
元に戻ってしまうから鯉にとってはマイナスになる。これから5ヶ月間は絶食が鯉の為だ。

15.11.16 2日間をかけて池の上に有るキュウイフルーツを350個ほど収穫
して、池の日陰を作っている葉を取り除いた。
今年の夏は気温が低くて日陰は必要なかった。
毎年のことだが気温が下がって来ると陽射しを水面に当てて水温を高め、コケを
生やして少しでも水を良くしようと続けている。

15.11.19 千葉県でもKHVが発見されて心穏やかではいられない。Sさんに情報を聞いたところ、釣堀業者
の名前がわかった。何度か品評会出品でお世話になったことのある業者で最近は釣堀に力を入れていたので
案の状、霞ケ浦から鯉を仕入れていた様子。その業者は被害者では有るがやはり良い印象は持てない。
ある業者は11月2日のKHV発見ニュースを聞いた途端、釣堀の鯉を全て廃棄したそうです。病状が出る前に
処分したらしくKHVの確認はしていないらしい。鯉にKHVが出なくても池には菌がいるのではないだろうか、
池の消毒は完璧だろうか。いずれにしても暫くはお付き合いを遠慮させて頂きます。

15.11.22 昨日、今日と気温が20℃を超えて
水温16℃になっている。
餌を止めているので水温が上がると空腹を感じて
いるようで、餌を欲しがって泳ぎ回っている。
体力を消耗しない為にも泳ぎまわらない方が良い
のだが自然現象には逆らえない。

明日から2日間は最低気温6℃最高12℃の予想
で水温も12℃位に下がるだろう。
12℃ならKHVは冬眠状態になるらしいから感染は
しない水温だ。

15.11.24 最高気温12℃は水温よりも低い温度。エアーポンプから冷たい空気を送り込むことは水温を
下げる事になるので大型ポンプを止めて小型ポンプに変更した。小型ポンプは圧力が低いので水槽には
十分に廻るが池は深いのでほとんど泡が出ない。
臨時的に3個のストーンを入れ本来の10%程度に酸素供給を下げた。これで20w程度の節電になる。

15.11.25 本場の新潟でついに錦鯉の大量死が報道された。大半が当歳魚で複数のセリ市場から仕入れ
を行なった結果がKHVの感染らしい。
11月2日にはKHVの汚染が発表されがこの業者さんは汚染発表後に仕入れを行なったのだろうか、それとも
発表以前に仕入れを行なったのだろうか、複数のセリ市場とは何処なのか、感染魚をセリに出した業者は誰なのだろうか、風評被害を恐れて詳細を発表しない現状では、多くの錦鯉飼育者は実例から何も学び取る事が
出来ない。餌を買う業者まで厳選すべき時期に来ているのかも知れない。

15.11.26 昨日の大雨で水温13℃まで下がっていた。これ以下はKHVの活動が停止する温度で来年の
3月中旬ころまで続くだろう。
菌の活動が停止することは良い事であるが、しかし、鯉意外の媒体(例えば餌など)を通して活動停止した菌
が池に入って、水温の上昇とともに菌が活動開始したら、、何時、何処から入ったかを特定するのは難しくなる。
今後は餌の購入記録や業者訪問記録など、克明に残す必要がありそうだ。

15.11.27 KHVニュース
岡山県のKHV感染養殖業者は感染鯉2500匹の処分に「長年育ててきたコイなので愛着があり、自ら殺すのに忍びない」と応じないらしい。
新潟県は4000匹感染コイ業者が9月19日から10月27日まで、14都道府県に出荷しているが出荷先県名
などは感染が確認されるまで公表出来ないとしている。
 どちらも、これで良いのか?疑問がのこる取扱だ。

15.11.28 新潟県の感染が疑われていた錦鯉業者の検査結果は陰性の判定が出たようだ。
陰性でよかった。本当に陰性でよかった。この業者が出荷した先でも鯉に異常が無かったと報道されている
ので先ずは、一安心。
業者が4000匹も殺すなんて、、。こんな時期だけに風評被害も大きかったと思うが、買った人にとっては
生きた心地もしない辛い日々を過ごされたこととお察し致します。

15.12.3 水温13℃、KHVを発症しない水温になってきた。
恒例の忘年会で、いの一番に近況報告の指名を受けKHVについての発表をさせられた。
全員が錦鯉については門外漢であるがTVニュースを見てあいつの処は大丈夫なのか、と思ったそうだ。
ニュースも水温低下とともに少なくなっているようだが、油断大敵、鎖国を解いてはならない。
仲間の杉浦さん、松戸さんから当歳用餌を購入したいので一緒に買わないか、と話が来たので次の日曜日
あたりに行く事に決めて、鯉屋さんから最新情報でも仕入れてみようか、と相談がまとまった。
事実が聞き出せても風評被害を思うと発表出来ないかも。

15.12.5 小さな鯉屋さん原田店で7日(日)10時からKHVに関する勉強会が行なわれるらしい。
販売店が顧客にKHVの正しい知識を伝授する、教えて頂けるのは有難いことで是非とも参加して安心して
飼育出来るようになりたいと願っている。
本来ならばいち早く振興会がやらねばならない問題と思うが「期待する方が無理」なのだろうか。
個人錦鯉愛好家の池までKHV汚染が広まったのは本当にお気の毒に思う。5月に岡山県で発症した事実を
5月中に公表していれば、今頃個人が被害を受ける事も無かったのではないか。
勉強会で新しい情報が有ったらHPに記載して大勢の方に見てもらいたいと思います。

15.12.6 ついに水温12℃まで下がって来た。
鯉は水面に浮かんでいるだけで泳ごうとはしない。KHVに罹るとこのような泳ぎ方をするのだろうか?
底水は温度が低いので暖かい水面に上がってきているのだが、鯉らしくない。やはり鯉は鯉らしく元気に
泳いでこそ鯉の魅力がある。夕方は一斉に壁を突っついて空腹を紛らわせている姿を見ると餌をやりたく
なる、、、が、しかし長年絶食させて来ているのでいまさらやれない、やら無い方が良いと決めている。
鯉が痩せると言われる方も多いが痩せることも無い。

濾過はわきしみず10型1機とエアーポンプを小さな物に変えて水槽で使った余りをストーン3個で池に入れて
いる。そして、リフレッシュの上澄み液10Lを3日ごとに池に入れている。鯉は25匹。

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