15年度 松観昭和 T

15.5.21 15年度の自家産松観昭和の産卵準備
をはじめる。
産卵場所はFRP水槽、
水槽の大きさは縦180、横90、深さ60、水深50cm、
飛び出し防止用45cmの枠を廻りに張り巡らせた。

15.5.21〜15.6.17

 松観昭和 錦鯉のページ

15.5.22 産卵藻(キンラン)を3本ずつ両端を
錘の石に輪ゴムで止めて3組9本を沈め、昨年と
同じオス鯉2匹を入れた。

自家産オス鯉

大日産オス鯉

今日の水温21℃、適温は22℃なのでまもなく上るだろう。
オス鯉は約一週間を産卵藻の中に入れておきその気にさせる=体内の精子が柔かくなり受精率がよくなる
産卵が終わるまで餌は控え、濾過とエアーは十分に回す。

15.5.24 水温が20℃を割り込んで19.7℃。予想通りには行かないものだ。
オス鯉は産卵藻の中を動き廻って様子をうかがっているようだが特別の変化は無い。

15.5.26 水温19℃、低温続きで予定を延期せざるを得ないようだ。産卵適温22℃まで水温が上がりそう
に無い。餌になるミジンコの発生場所を見に行ったが、案の定発生している形跡が見られない。
自然のミジンコを頼りにしている自家産方法なので今後の気温上昇が鍵になる。

15.5.27 5月中は気温が低くてミジンコの発生が見られないのではないかと焦りを感じるようになった。
稚魚の餌となるミジンコが取れなくては松観昭和の自家産鯉は出きない。
ミジンコを自然界から採取して与える方法ではドブ川の浄化、宅地開発による採る場所の減少などで先行き
に限界があるのもやむを得ないのかも知れない。産卵時期をさらに2週間ほど延期してみる。

自家産昭和 明け5歳 ♂自家産・♀大日産

ミジンコ 夏の終わりに出てくる硬いミジンコ

15.5.29 天候も安定してきたのでメス鯉を産卵水槽に入れた。水温22℃=理想的な温度になったのと
ドブ川にミジンコが発生していたので産卵に踏み切った。
ミジンコは皮の硬い物で夏の終わりの頃に出てくるやつだ。果たして稚魚は食べる事が出来るか、心配だ。
とにかく、タイミングがずれると難しくなるので見切り発車することにした。

15.5.30 産卵が終わった。
産卵槽の泡立ちがやや少ないのが気掛かりだが卵の数は初産なので昨年ほどに多くは無いが孵化には
十分な量である。

産卵藻についた卵トマラカイト・グリーン溶液
マラカイトの量は目分量で濃い方がよい。

マラカイトで10分程度浸して消毒する
その後、25℃の孵化槽に入れ水が空の色
になる程度に溶液を足して腐敗防止する。

15.5.31 産卵2日目、雨、気温22℃、孵化水槽は25℃。
エアーを十分に入れているためか泡が消えなくなって来た。消毒のマラカイトが少なかったのかもしれない。
いつも目分量なので仕方ない部分の弊害か。孵化が始まっていないうちは水換えも出来るので明日の朝
状況を判断する。

15.6.1 産卵3日目、雨、気温24℃、60cm水槽の水が匂うほど悪くなっているので80%交換した。
水温を変えないように給湯器から30℃の湯を出し水で薄めて交換。孵化はまだ見られない。

15.6.2 90cm水槽2個の孵化を確認したので、参卵藻を取り出す。水の腐敗は片方で少し濁りがあるが
黒仔選別までは大丈夫そうだ。2日後あたりに黒仔選別を予定している。

15.6.3 孵化した稚魚(90cm水槽、水深30cmにびっしりと孵化している)
昭和三色は孵化から5日くらいすると黒色に変色する稚魚がいる。この黒仔が将来の昭和三色になるので
「黒仔選別」が必要で全体の3割くらい黒仔が採れるのが理想的。
黒仔5千匹くらい採りたいが果たして取れるのだろうか。

15.6.4 孵化3日目稚魚の色は黄色、まだ黒仔は見えない。水温は孵化後少しずつさげて22℃。
未だミジンコは食べないだろうが、ミジンコの孵化した子を食べられるように入れている。 

15.6.5 孵化4日目、稚魚の中に黒仔が見えて来た。未だ量的には少ないがこれから徐々にはっきりと
見えてくると思う。
しかし、90cm水槽に数万匹の稚魚がいるので酸欠とミジンコ不足が心配だ。
ミジンコを毎朝採りに行くがほんの少ししか採れず餌不足を解消するには早く黒仔選別しなければならない。

15.6.8 黒仔選別

黒仔の比率が物凄く良かった。

♀を自家産5歳に変えたところ黒仔の出現率は
50%とも思えるもので有った。

90cm水槽の半分で目標であった1万匹の黒仔を
確保する事が出来た。

ミジンコさえ採れれば苦労が無いのだが、毎年、
ミジンコが採れなくなって来ている。

黒仔選別はエアーポンプを使った吸引式であるが
稚魚の負担を考えて、赤仔を抜き取る=従来とは
逆の選別をして赤仔を捨てる方式にかえた今まで
に無いやり方である。
これも黒仔が豊富に採れるから出来ること。
黒仔の欲しい方に差上げたい。ただし、水槽を使う
都合で15日までに持ち帰ってください。

15.6.11 黒仔の持ち帰り希望者が未だ現れず、午後から暇が出来たので黒仔選別を始めた。
産卵後に孔雀を搾った卵が1日遅れで孵化した混血児がウジャウジャ泳いでいる。黒仔選別だが、赤仔の
抜き取り方法を取っているのでやたらと手間がかかる。先口の昭和が1cm位、孔雀は半分の5mmくらいだ。
5時間ほどの作業で5000匹は採れたと思う。

15.6.12 稚魚の引合いが和歌山県の井西さんからあった。こちらの呈示した条件と違うが宅急便で明日
送付することにした。あまりにも小さいので果たして輸送に耐えられるのか、少し心配している。
黒仔販売している生産者もあるので大丈夫なのかも知れない。稚魚には酸素病もあるので詰める酸素量は
少なめが良いだろう。

15.6.13 9時に孵化槽から稚魚を掬い取り宅急便で送付した。2才用ビニール袋を3重にして箱詰めに
したから大丈夫だろう。何分にもはじめての事なので慎重に取扱った。品名を「活魚」としたら受付け後、
電話で送付できない旨連絡あり、「水」と変更しての送付となった。???

夕方に「ムックリワーク」が届いて早速多田さんのメール通り金魚網に入れて振るいまわしに散布した。
このところミジンコが採れて、水が出来ているせいかミジンコが絶えることが無いのだが白く濁った中に
ミジンコが寄ってきているような気がした。ミジンコがムックリワークを食べて繁殖するらしいのだが明日の
朝にミジンコが増えていることを期待している。

産卵槽の黒仔はほとんど選別し尽くした様子。赤仔が1000匹くらいは残っているがミジンコが絶えない水に
なっているので赤仔も一緒に育てる事に決めて黒仔2000匹を戻した。
数字はいい加減なものだが90cm水槽2本に8000匹、60cm水槽に1000匹濾過槽に2000匹、
総合計では13000匹の黒仔がいると思っている。
水槽の温度は23℃に設定しているのは、ミジンコの繁殖が良いからだ。

15.6.14 5時に起きて水槽のミジンコが居るのか、居なければ採りに行くつもりで見たら昨夜に撒いた
ムックリワークの効果なのだろうか、十分なミジンコが残っていた。
6箇所に大匙3杯を小さな網に入れてかき回し白濁水にするだけでミジンコが繁殖するならばこんなに楽な
方法は無い。ムックリワークはすぐれものかもしれない。

60cm水槽の稚魚が表面に浮き上がっていた。
ミジンコの死骸が腐敗して水質を悪くしていたようだ。発見が早かったので90cm水槽に移したが20匹くらいは
死んでいた。表面に浮き上がるのは水質が良くない場合と思って差支えない。移動先の水温は同じが良い。
結局、60cm水槽の水は腐敗しているのですてた。

15.6.15 最大の関心事はミジンコがどれ位の量があるか、という事。今朝もかなりの量が生きていた。
しかし、昨日よりは少ないように思えるがムックリワークの効果だろう、ミジンコ採りに行かなくても大丈夫な
ほどの量が残っていた。
稚魚の大きさに差が出ている。大きなものは1cm、小さなものは5mm。

15.6.16 ムックリワークを使って3日目、ミジンコの量が半分位に減っているような気がしてどぶ川に採りに
いった。今シーズン初めてミジンコの固まりを見つけた。量にして水ようかんのカップ4杯分を冷凍保存に出来た
元気の良いミジンコを水槽に追加して増殖させる。

15.6.17 ミジンコと黒仔
ムックリワークの効果でミジンコが絶えない
稚魚の餌にもなっているらしい。
この時期はミジンコが口先に来ないと食べない
横着な稚魚なので、有り余るほどのミジンコを
入れておくことが大切。

既に大きさにバラツキが出ている。
こんな時に餌が不足すると共食いを起こすので
気をつける。

15ー松観昭和U
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